iDeCo(確定拠出年金)って本当に良いのん?
みなさん今更なのですが、iDeCoというものをご存じでしょうか?
私の認識では年金みたいに老後に備えて節税効果が高いみたいなイメージがあります。また、良くセットで書かれているのが、原則的に途中解約ができないとか、仮に解約できたとしても満期までいかないと赤字になるとかいう内容があるイメージです。
しかし、ふわっふわっなイメージしかないのです。なので自分がもし仮に加入した場合のメリットがどれくらいあるのかは少し気になるところなので調べてみました。
そもそもiDeCoってつまり何なのか?
iDeCoは、老後の資産形成を目的とした年金制度であることを理由に税制優遇措置が講じられており、一般の貯蓄等とは異なります。加入後は、原則、60歳以降の受給年齢に到達するまで、資産を引き出すことができません。
https://www.ideco-koushiki.jp/faq/
つまり老後の2000万円を自分で貯めなさいよという事ですね・・・(違う)
もう少し詳しく調べてみると以下の事がわかりました。(どこまで合っているかしらんけど)
- 最大の掛け金が人の環境によって異なる。(個人事業主とか、企業年金の有無とか)
- 障害を負ったり、死亡した場合は例外的に引き出せる。(満了まで減額や停止はできる)
- iDeCoには運用するタイプと定期預金タイプがあり、運用タイプで出た利益は非課税である。
- 受け取り方は一時金として受け取る退職金扱い、分割受け取りする雑所得扱いがある。混ぜる事も可能。
自分の置かれている状況を理解しよう
職場や就労環境によって掛けれる金額や控除される税金が変わってくるようです。
ちなみに私の置かれている状況を整理すると以下の様な感じになります。
- 年収は約450万円
- 企業年金が無い企業
- 退職金はある企業(今回の例では30歳で入社したとして、65歳定年を想定。 ※65歳定年制になるよね?)
これらを踏まえると、私は35年勤続となり、私の勤務先の退職金支給率から考えると27か月分くらいになり、どれくらい貰えるかわからないけど、現在の基本給が24万円なので、せめて最終的に最低でも35万円くらいになっていてほしいと思っている。(願望)
とりあえずこの金額で試算すると、退職金は 「35万円 × 27ヶ月 = 945万円」となります。
・・・ えっ!? たったの945万円??? うせやろ? 老後2000万円問題どうするの??絶望しかない😂
ワイのパッパやマッマは2500万くらいあったきがするんだけど・・・なにこれ?なんなのこれ?
絶望感で心が折れかけたけど、世の中には退職金が無い会社も20%(2018年 厚生労働省調べ)くらいあるからそれに比べたらマシかなと思うのだけど、まったく安心できる金額ではないよね。
さて話が逸れてしまいましたが、気持ちを切り替え、私の置かれている状況でiDeCoに加入する場合の最大の掛け金は年間「27万6千円」らしいです。更に年収にもよるみたいなのですが、その場合、年間あたり4~5万円くらい税金が返ってきそう。
最終的には儲かるの?
これだけ見ると、税金がひたすら逃れられる美味しいサービスだから、全員が加入するに越したことはないというサービスになるのですが、それならもっとみんな当たり前の様に加入しているはずです。
ここで重要な要素があります。
それは、元本保証型で加入したとしても、満了時に返ってきた掛け金には退職金としての税金が発生する。
・・・は?結局毎年税金の控除が行われても、最終的に税金として取られるから、お金が拘束されるだけで何もメリットがないではないかと一瞬思いました。
しかしそうでもないのです。
退職金控除の恩恵に預かろう!
ここで重要なのが、控除の金額が大きい「退職金控除」という仕組みが関係してきます。
これは何かというと、一般的には退職金を受け取った後は、収入が途絶えるか減る事が一般的です。しかし、退職金をもらった後もそれなりの間、人生は続きます。
何十年か生活する為の資金に対して税金を掛ける事は、結局資金枯渇による生活困窮者を出し、生活保護対象者を増やす要因にもなってしまいます。
そこで、普通に年金と退職金で余生を過ごせるくらいの金額については税金を掛けないでおこう。という感じに、退職金から控除し、税金として払う額を少なくしてもらえる仕組みです。
結果、退職金が少ない人は、君は余生で使う金が少ないから退職金からは税金を払わなくても良いよという事もあるのです。
退職金控除の計算をしてみよう!
さて、実際に自分のケースでざっくり退職金控除額を計算し、iDeCoが本当にお得になる可能性を秘めているのか見ていきます。
ちなみに私は分割受取(雑収入)にはせず、一括受取(退職金)を想定しています。理由としては分割受け取りより、退職金としての受け取りの場合の方が控除できる金額が大きいからです。
ということでまず会社からの退職金とiDeCoの満期時に受け取るお金を両方一括で受け取ったと想定します。
会社:945万円 + iDeCo:828万円(詳細:27万6千円 × 30年) = 1773万円の退職金。
※iDeCoも65歳満了になると予想。
ここに登場してくるのが退職金控除の計算式です。国税庁のホームページにあるので抜粋しました。
勤続年数 | 退職所得控除額 |
20年以下 | 40万円 × 勤続年数 (80万円に満たない場合には、80万円) |
20年超 | 800万円 + 70万円 × (勤続年数 – 20年) |
ここで少し謎な事があるのですが、この勤続年数という定義です。会社の勤続年数が35年、iDeCoの加入年数が30年とした場合、ここでいう勤続年数が何年になるか?会社を変わった場合はどうなるのか?さらにそれぞれ(会社の退職金とiDeCo)に上記の控除が適用されるのかが分かりませんでしたが、とりあえず勤続年数35年で計算します。
800万円 + 70万 × (35年 – 20年) = 1850万円の控除
iDeCo割と良いかもしれない!
退職金:1773万円 退職金控除額:1850万円 → 納税額:0円
あれ?控除額の方が多いので割といけるのではないか?毎年5万円くらい税金が帰ってきて、退職金としても税金を取られないのであれば、かなり有り寄りの有りな気がするけど、問題は税制は変更される恐れがあるので、このままいくかは謎という事ですかね。
そもそも会社からの退職金額が多い人からすると、控除額なんて会社からの退職金だけで消し飛ばすかもしれないので、そうなると毎年控除はされるけども、結局最終的には退職金の税金で取られる為、結果的には納税を後に回しているだけになるかもしれません。
退職金が無い人には本来恩恵を受けないはずの退職金控除の恩恵に預かれるので良さそうです。
特に生活資金に余裕があり、かつ上記の控除内に収まりそうなのであれば損はない様に思えます。ただまぁ私が正しく理解していないだけで、他にリスクとかがあるのかもしれませんが。
という事で、結論としてはiDeCoは年金が無い人、又は少ない人が自分で年金積立をした場合に、税金を優遇してもらえる投資商品といった所でしょうか?
機会があればFPとかに詳細を聞いてみたいものです。
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